NFC リーダー
@monaca/monaca-plugin-nfc-reader
このプラグインでは次の機能を提供します。
タグIDの読み取り
NFCタグに割り当てられた固有のIDを読み取ることができます。
ブロックデータ読み取り(FeliCaのみ)
FeliCaのブロックデータを読み取ることができます。
対象プラットフォーム
ビルド環境
Cordova 11.0.0 以降
Cordova iOSプラットフォーム 6.2.0 以降
Swift 4 以降 (5 以降推奨)
Androidは非対応
動作環境
iOS 13 以降
iPhone 7 以降
対応するNFCタグの種類
NFC Type A (Mifare[^2])
NFC Type F (FeliCa)
API の解説
readId
NFCタグのIDを読み込みます。
Type A: UID / Type F: IDm NFC Type Bには対応していません。
successCallback
successCallback(result)
result: 以下のデータが返されます。
idは16進数文字列です。
idの桁数はNFCタグの種類によって変わります。
FeliCaではアプリケーションに指定されたシステムコード(後述)に対応するIDが返ります。
プラグインのデフォルトではシステムコード=
0003
のカードに設定されています。システムコードを変更したい場合は、後述のシステムコードの指定を参照してください。
failCallback
failCallback(error)
error: エラーメッセージ(文字列)
エラーの内容はエラーメッセージ参照
args
message
string
YES
"Bring the NFC tag closer to your Smartphone"
検出中のUIに表示されるメッセージ文字列
例
readBlockData
FeliCaのブロックデータを読み込みます。
successCallback
successCallback(result)
result: 以下のデータが返されます。
指定したサービスコード・システムコード(後述)に対応するIDおよびブロックデータが返ります。
failCallback
failCallback(error)
error: エラーメッセージ(文字列)
エラーの内容はエラーメッセージ参照
args
service_code
array(byte[2])
NO
-
サービスコード
start
int
NO
-
読み取り開始インデックス (0 <= start < 20)
count
int
NO
-
読み取りブロック数 (count <= 12)
message
string
YES
"Bring the NFC tag closer to your Smartphone"
検出中のUIに表示されるメッセージ文字列
指定したサービスコード(後述)に対応するデータが返ります。
サービスコードは1つのみ対応しています。複数のサービスコードを指定することはできません。
システムコードを指定したい場合は、後述のシステムコードの指定を参照してください。
FeliCaのブロックデータは最大20個です。
一度に読み取れるブロックデータ数は12個までです。
count <= 12
start + count <= 20
例
エラーメッセージ
"Invalid Arguments"
引数指定のエラー
"NFC Not Available"
NFCが使用できない
"NFC Connection Error"
NFC接続時のエラー
"Feature Not Supported"
対応していない機能の呼び出し(typeA + readBlockData etc.)
"Unsupported NFC Tag is detected"
未対応のNFCタグの検出
"Request Service Error"
サービスコードの指定エラー
"Read Block Data Error"
ブロックデータ読み込みエラー
"Read Block Data Error: Invalid Status Code"
ブロックデータ読み込み ステータスコード異常
"NFC Session timed out"
NFC読み取りタイムアウト
"Unhandled NFC error"
その他のNFCエラー
iOS 特有の動作
プラグインの使用にはアプリケーションのconfig.xml
に以下の設定を追加する必要があります。
Swiftバージョンの指定(必須)
システムコードの指定(任意)
Swiftバージョンの指定
このプラグインはSwiftで書かれています。 アプリケーションの config.xml
にてSwiftのバージョンを指定する必要があります。 config.xml
に以下の記述を追加してください。
システムコードの指定
プラグインにデフォルトで指定されているFeliCaシステムコードは0003
です。
このコードを変更もしくは追加したい場合は、以下のいずれかの方法で設定してください。
Monaca クラウドIDEで設定
MonacaクラウドIDEから
設定 → Cordova プラグインの管理
を選択します。NFCリーダープラグインの設定ボタンをクリックします。
インストールパラメータ の欄に以下のように値を設定してください。
0003
をfe00
に変更する場合:SYSTEM_CODES=fe00
variableオプションで設定
Cordova CLIからプラグインを使用する場合は、プラグイン追加時にvariable
オプションで値を指定してください。
補足
FeliCaの読み込みについて
システムコードとは
FeliCaにおいて、事業者や使用目的ごとに割り当てられたコードをシステムコードと呼びます。
FeliCaカードを採用しているサービスごとに異なるシステムコードが割り当てられています。
また、FeliCaカードでは1枚のカードの中に複数のシステム領域を持つことができます。 この場合、1枚のカード内には複数のシステムコードが存在します。ID(IDm)はシステム領域ごとに割り当てられています。 対象のIDを取得するにはシステムコードの指定が必要となります。 このプラグインの現在のバージョンではシステムコードは1つのみ対応しています。
iOSアプリケーションでは対応するシステムコードを*.plist
ファイルに指定しておく必要があります。 この設定方法については前述のシステムコードの指定を参照してください。
サービスコード
FeliCaのシステム領域の中には、サービスと呼ばれる領域が存在します。複数のサービス領域が存在し、その中にブロックデータが格納されています。 どのサービス領域のブロックデータを取得するか特定するためにサービスコードが用いられます。
ブロックデータの取得にはシステムコードとサービスコードの両方が必要です。
プラグインの対応状況
このプラグインの現在のバージョンではシステムコードは1つのみ指定可能です。
readId()
,readBlockData()
ともに、システムコードで指定された1つのシステム領域からの読み込みに対応しています。readBlockData()
では1つのサービスコードで指定されたサービス領域からのブロックデータの読み込みに対応しています。
応用
ブロックデータの活用方法の1つとして、交通系ICカードの利用履歴の読み取りが挙げられます。 このプラグインでは参考としてブロックデータから利用履歴への変換メソッドを提供しています。
traffic history object:
使用例
注意
交通系ICのデータ形式は公表されていません。 convertToHistory
の処理は独自の調査結果により実装されています。 このメソッドに関してはあくまでも参考程度として、以下の方針のもと提供させて頂きます。
全ての交通系ICカードに対応しているものではありません。
一般的な交通系ICカードの列車の乗降履歴のみに対応しています。
それ以外の乗り物や買い物の履歴などはデータ形式が異なるケースがあり対応していません。
このメソッドに関しての一切の動作保証は致しかねます。
今後のバージョンでの提供や互換性に関しても未定となります。
注意事項
FeliCaおよび関連の技術方式について
FeliCaはソニー株式会社の登録商標です。
このドキュメント内に記載されたFeliCaおよびそれに関する技術用語はソニー株式会社様により公開されている技術資料を基に構成されています。
システムコード、サービスコード等の数値は、対応するカード・サービスの事業者様より提供を受けた上でご利用ください。
License
1: FeliCa はソニー株式会社の登録商標です。 FeliCa はソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
2: Mifare はNXPセミコンダクターズN.V.の登録商標です。
最終更新
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