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iOS アプリのビルド
2023年4月以降、App Store に送信されるiOS アプリは、iOS 16.1 SDK 以降をサポートする必要があります。詳細は、Submitting iOS Apps to the App Store を参照していください。
このため、Monacaで開発するアプリを AppStore に公開するには、Cordova 11 以降のプロジェクトを使用する必要があります。
事前準備として、次の内容を行います。
Monaca では、次のビルド種類をサポートしています。
ビルドの種類 | 説明 | 要件 ( 準備するアイテム ) | インストール方法 |
デバッグ | 開発用の端末にインストールするためのアプリをビルドします。 |
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Ad Hoc | 限られたグループにインストールするためのアプリをビルドします。 |
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In-house | App Store 経由以外で配布するためのアプリをビルドします。 |
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リリース | App Store 経由で配布するためのアプリをビルドします。 |
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|
シミュレーター | シミュレータで動作確認するためのビルドです。(ターゲットはiPhoneとなります) |
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Ad Hoc 配布とは、App Store を経由せずに、アプリを配布するための仕組みです ( 評価配布用 )。Ad Hoc プロビジョニング プロファイルを使ってビルドする、評価用アプリは、現在、最大 100 台 まで、Ad Hoc 形式で配布できます。ただし、アプリの配布先は、開発関係者に限定されます。
- 1.Monaca クラウド IDE のメニューから、
設定 → iOS アプリ設定
を選択します。 - 2.アプリに関する次の情報を入力します。アプリケーション名アプリの名前を入力します。マーケット上などで表示されます。App IDアプリを識別する一意の ID です。逆ドメイン形式を推奨します ( mobi.monaca.appname など )。英数字とピリオドのみ使用できます ( ピリオドは最低限 1 つ使用 )。各節 ( 各レベルのドメイン ) はピリオドで区切り、各節の先頭には英字を使用します。バージョンアプリのバージョン番号です。App Store Connect 経由で、アプリをアップロードするとき ( 配布する場合 ) に必要となります。3 つの節を、それぞれドットで区切ります ( 例 : 1.10.2 )。各節の数字には、
[0-99]
を使用します。

Monaca のアプリ設定では、App ID にアスタリスク (*) を使用することはできません。使用した場合、ビルドは失敗します。また、この App ID には Apple Developer Program に登録した App ID と同じ ID を使用します。詳細は、 App ID の登録 をご確認ください。
3. 設定後、
保存する
をクリックします。現在、iOS の [ App ID ] または Android の [ パッケージ名 ] のいずれかを変更すると、両方とも同じ名前に更新されます。それぞれに別の名を設定する場合には、 App ID ( iOS 側 ) と パッケージ名 ( Android 側 ) にそれぞれ異なる値を設定するには? をご確認ください。
- 1.Monaca クラウド IDE のメニューから、
設定 → iOS ビルド設定
を選択します。

2. 秘密鍵を作成します。または、既存の秘密鍵がある場合には、インポートもできます。ここでは、新規に秘密鍵を作成します。
秘密鍵と CSR の生成
ボタンをクリックして、ユーザー名 ( 秘密鍵に付ける名前 ) ・ メールアドレス ( Apple ID ) ・ 国コードを入力します。
既存の秘密鍵をインポートする場合には、その秘密鍵に関連付けされた証明書も Monaca へアップロードする必要があります。詳細は、 ステップ 2 : 秘密鍵と証明書の Monaca へのインポート をご確認ください。
3. 秘密鍵の作成後、その秘密鍵に関連付けされた CSR ファイルも同時に作成されます。次に、
エクスポート
ボタンをクリックして、この CSR ファイルをダウンロードします。このファイルは、後ほど、Apple Developer Program で証明書を発行するときに使用します。 6. 証明書とそれに対応するプロ ビジョニング プロファイルを、Monaca クラウドへアップロードします。

Monoaca のビルド設定上では、証明書とそれに対応するプロビジョニングプロファイルを、複数個、アップロード・保管しておくことができます。
- 1.
- 2.
- 3.
Certificates, Identifiers/IDs & Profiles
へ行き、次のページを表示します。

4. このページ上で行う処理は、次のとおりです。
Apple Developer Program では、2 種類の証明書を発行できます。
- 開発用証明書 : デバッグビルドを行うときに、必要となります。
- 配布用証明書 : リリースビルドまたは Ad Hocビルドを行うときに、必要となります。
開発用証明書の発行とダウンロードを、次の手順で行います。
- 1.
Certificates
項目を選択します。 - 2.追加ボタン 「
+
」 をクリックします ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。

3.
iOS App Development
を選択し、Continue
ボタンをクリックします。配布用の証明書を発行する場合には、
App Store and Ad Hoc
を選択します。 4.
Continue
ボタンをクリックし、Monaca クラウド IDE からダウンロードした CSR ファイル をアップロードします。次に、Generate
ボタンをクリックします。 5. 開発用証明書の発行が、これで完了しました。発行された証明書をダウンロードします ( 後から、Monaca クラウド IDE にアップロードします )。
配布用証明書をインポートする場合も、ほぼ同様の手順です。
App ID は、開発用と配布用のプロビジョニング プロファイルの作成時に、主に、使用します。Wildcard App ID ( 複数の アプリで共通 ) または Explicit App ID ( アプリを識別する、一意の Bundle ID と一致 ) を作成できます。
App ID の登録を、次の手順で行います。
- 1.
Identifiers
項目を選択します。 - 2.追加ボタン 「
+
」 をクリックします ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。

3. App ID は、「
.
」 で区切られた、2 つの文字列 ( Prefix と Suffix ) で構成されています。次の内容を参考にして、App ID の情報を入力します。- App ID Description : App ID の説明を入力します。「
@、&、*、'、"
」 などの特殊文字は使用できません。 - App ID Prefix : Team ID となります ( デフォルト )。
- App ID Suffix : アプリを識別するための Bundle ID となります。App ID Suffix には、次の 2 種類があります。データ説明Explicit App IDGame Center、In-App Purchase、Data Protection、iCloud などのサービスを、アプリで利用する 場合、または、あるアプリ専用のプロビジョニング プロファイルが必要な場合、Explicit App ID を登録します。この場合、アプリの Bundle ID と一致する文字列を、Explicit App ID の Bundle ID 欄に入力します。指定する ID は、Monaca クラウド IDE 上で設定した App ID と同じものである必要があります ( iOS アプリの設定 )Wildcard App ID複数のアプリのビルドとインストールに、1 つの App ID を使用したい場合、Wildcard App ID を登録します。この場合、最後の文字がアスタリスク (
*
) になるように、Bundle ID を入力します。 - App Services : アプリ上で使用したいサービスを選択します。
4.
Continue
をクリックします。App ID の登録内容を確認して、Submit
をクリックします。ここまでの手順で、Apple Developer Program への App ID の登録が完了しました。開発用と配布用のプロビジョニング プロファイルを作成する前に、開発用の端末を登録する必要があります。
アプリ開発時に使用する端末を、次の手順で登録します。
- 1.
Devices
項目を選択します。 - 2.追加ボタン 「
+
」 をクリックします ( 下のスクリーンショットを参照のこと )。

3. 端末の情報を入力します。
Name
: 端末を識別するための名前を入力します ( 例 : MyiPhone )UDID
: 端末固有の識別コードです。UDID は、コンピューターに iOS 端末を接続して確認できます。macOS の場合は、システム情報のシリアル番号
から、Windows の場合は、デバイスマネージャーのデバイス インスタンス パス
から確認できます。( 下のスクリーンショットを参照のこと )。

macOS

Windows
4. 入力後、
Continue
をクリックします。次の画面で入力情報を確認して、Register
をクリックします。Apple Developer Program 上での開発用端末の登録は、これで完了です。アプリのビルドの最終工程として、プロビジョニング プロファイルを作成します。プロビジョニング プロファイルには、次の2種類があります。
- 開発用 プロビジョニング プロファイル : デバッグビルドを行うときに、開発用証明書と共に使用します。
- 配布用 プロビジョニング プロファイル : Ad Hoc または配布 ( 実稼働 ) 用ビルドを行うときに、配布用証明書と共に使用します。
開発用 プロビジョニング プロファイルを、次の手順で作成します。
- 1.
Profiles
項目を選択します。 - 2.追加ボタン 「
+
」 をクリックします。

3.
iOS App Development
を選択し、Continue
ボタンをクリックします。- Ad Hoc ビルド用に、配布用 プロビジョニング プロファイルを作成する場合には、
Ad Hoc
を選択します。 - リリースビルド用に、配布用 プロビジョニング プロファイルを作成する場合には、
App Store
を選択します。
4. 対象の App ID を選択して、
Continue
ボタンをクリックします。 5. このプロファイルに紐付けする証明書を選択して、
Continue
ボタンをクリックします。 6. 先ほど登録した開発用の端末を選択して、
Continue
ボタンをクリックします。 7. プロビジョニング プロファイルの名前を入力して、
Generate
ボタンをクリックします。 8. 開発用 プロビジョニングプロファイルの準備が完了しました。プロファイルをダウンロードします。後ほど、Monaca上で、iOS アプリをビルドするときに、このファイルを使用します。
配布用 プロビジョニング プロファイルの作成も、ほぼ同様の手順で行えます。
- 1.Monaca クラウド IDE のメニューから、
ビルド → iOS アプリのビルド
を選択します。 - 2.目的に応じたビルドの種類を選択して、
ビルドを開始する
ボタンをクリックします。

3. ビルドが完了するまで、しばらく待ちます。ビルドが成功した場合には、次のような画面が表示されます。ビルドの完了後、ビルド済みアプリをインストールまたはダウンロードできます。

macOS Catalina 10.15 以降でシミュレーターを使用している場合は、アプリ実行前にターミナルで下記のコマンドを実行する必要があります。
- すべてのアプリケーションを許可を有効
sudo spctl --master-disable
設定を戻す場合は、下記のコマンドを実行します。
- すべてのアプリケーションを許可を無効
sudo spctl --master-enable
最終更新 7mo ago