In-App アップデーター (In-App Updater)
最終更新
最終更新
In-App アップデーター プラグインは、アプリの再ビルド・再パッケージ化を行わずに、アプリで使用している HTML5 アセットを更新するためのプラグインです。
In-App アップデーター プラグインを使用する場合は、別途、更新ファイルをホストする Web サーバーが必要になります (アプリから、これらのファイルへアクセスできること )。
このプラグインを使用するためには、対応するプランへの加入が必要となります。詳細は、 料金プラン をご確認ください。
このプラグインは、カスタムビルドデバッガーでは利用できません。 動作検証を行う場合は、デバッグビルドを行い、実機で確認する必要があります。
Cordova 9 以降
iOS 11 以降
Android 5.1 以降 (6.0以降を推奨)
Monaca クラウド IDE から設定 → Cordova プラグインの管理
を選択します。
利用可能なプラグイン 項目の InAppUpdater
プラグインにカーソルを置き、有効
ボタンをクリックします。
3. 次に、有効なプラグイン 項目へ行き、先ほど追加したプラグイン上に、カーソルを置き、設定
ボタンをクリックします。
CheckUpdate URL と Download URL 欄を適宜入力して、OK
ボタンをクリックします。
Monaca クラウド IDE から、
ビルド → Androidアプリのビルド → リリース向けビルド → In-App Updater用更新ファイル
ビルド → iOSアプリのビルド → リリース向けビルド → In-App Updater用更新ファイル
を選択し、ビルドを開始する
ボタンをクリックします。
In-App アップデーター プラグインは、対象アプリのバージョンに対して、HTML5 アセットを更新します。 HTML5 アセットを更新する場合は、Web サーバー側の更新ファイルに新しい更新番号の設定を行います。
Web サーバー側の更新ファイルについては、CheckUpdate URL を参照ください。
※ Android 9以降ではhttp通信が禁止されているため、通信プロトコルについてこちらを確認ください。
本プラグインを利用するためには、CheckUpdate URL と Download URL の二つのWeb API(URL)が必要となります。
更新ファイル情報を提供する Web API の URL を指定します。更新ファイル情報は、以下のように JSON 形式で作成します。
更新ファイル情報は、getServerVersion() メソッドの Promise によって返される JSON オブジェクトの updateInfo
パラメータによって取得できます。
更新用 HTML5 アセットファイル ( ZIP 形式 ) の URL を指定します。
download() メソッドでダウンロード URL を設定すると、この設定を省略できます。
このプラグインの最もシンプルな使用方法は、autoUpdate() を使用して、更新ファイルのダウンロード ( プラグインの設定 を参照のこと ) とアプリの更新を自動で行うことです。
getServerVersion()、download()、updateAndRestart() などのメソッドを組わせて使用すれば、更新処理をカスタマイズすることもできます。
このプラグインが提供しているメソッドは次のとおりです。
メソッド
解説
更新ファイルの情報をサーバー側から取得します。
現在のアプリの更新番号を確認します。
更新用ファイルをダウンロードします。
ダウンロードした更新用ファイルを展開し、アプリを再起動します。
プラグインの状態を確認します。
ダイアログ ( タイトルとメッセージ ) を表示します。
警告ダイアログを閉じます。
進捗表示用ダイアログを表示します。
進捗表示用ダイアログを更新します。
進捗表示用ダイアログを閉じます。
ネットワークの状態 ( Wifi、3G/LTE、接続なし など ) を確認します。
アプリを強制終了します。
更新ファイルのダウンロードとアプリの更新を自動的に行います。
更新ファイルの情報をサーバー側から取得します。
パラメーター ( JSON オブジェクト)
プロパティ
型
解説
connectDelay
数値
サーバー接続を開始するまでの待機時間 ( ミリ秒単位 )
connectTimeout
数値
( Android 専用 ) サーバー接続時に適用するタイムアウト時間 ( ミリ秒単位 )
readTimeout
数値
( Android 専用 ) サーバーからのレスポンス受信時に適用するタイムアウト時間 ( すべてのレスポンスを受け取るまでの時間、ミリ秒単位 )
timeoutForRequest
数値
( iOS 専用 ) サーバーへのリクエスト送信時に適用するタイムアウト時間。タイムアウトが発生した場合でも、リクエストは自動的に再送信されます。エラーは出力されません。
timeoutForResponse
数値
( iOS 専用 ) サーバーからのレスポンス受信時に適用するタイムアウト時間 ( すべてのレスポンスを受け取るまでの時間、ミリ秒単位 )
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、次のような内容の JSON オブジェクトが渡されます。
プロパティ
型
解説
needsUpdate
真偽値
現在のアプリのバージョンを更新する必要があるかを示します。
updatable
真偽値
現在のアプリのバージョンに適用できる更新ファイルがあるかを示します。
latestVersion
文字列
アプリの最新バージョン
myVersion
文字列
現在のアプリのバージョン
latestUpdateNumber
文字列
現在のアプリのバージョンに適用できる最新の更新番号
myUpdateNumber
文字列
現在のアプリのバージョンが使用している更新番号
updateInfo
JSON オブジェクト
サーバー側の設定が、次のようになっている場合、
{
"ios": {
"2.1.0": { // アプリのバージョン
"1": { // 更新番号
"date": 20170113,
"url": "https://hogehoge.com/app/ios-v2.1.0.zip" // オプション
}
}
}
}
updateInfo
は、以下の内容となります。
updateInfo = {
"date": 20170113,
"url": "https://hogehoge.com/app/ios-v2.1.0.zip"
}
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
getServerVersion()
の処理を中断します。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
現在のアプリの更新番号を確認します。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
更新用ファイルをダウンロードします。
パラメーター ( JSON オブジェクト)
プロパティ
型
解説
version
数値
対象のアプリのバージョン
updateNumber
数値
更新番号
bufferSize
数値
( Android 専用 ) バッファーサイズ ( バイト単位 )。デフォルト値は 8192
です。
url
文字列
connectDelay
数値
サーバー接続を開始するまでの待機時間 ( ミリ秒単位 )
connectTimeout
数値
( Android 専用 ) サーバー接続時に適用するタイムアウト時間 ( ミリ秒単位 )
readTimeout
数値
( Android 専用 ) サーバーからのレスポンス受信時に適用するタイムアウト時間 ( すべてのレスポンスを受け取るまでの時間、ミリ秒単位 )
timeoutForRequest
数値
( iOS 専用 ) サーバーへのリクエスト送信時に適用するタイムアウト時間。タイムアウトが発生した場合でも、リクエストは自動的に再送信されます。エラーは出力されません。
timeoutForResponse
数値
( iOS 専用 ) サーバーからのレスポンス受信時に適用するタイムアウト時間 ( すべてのレスポンスを受け取るまでの時間、ミリ秒単位 )
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
進捗表示コールバックには、ダウンロードの進捗状況を示す、次のような JSON オブジェクトが渡されます。
名前
型
解説
count
数値
これまでにダウンロードされたファイルのサイズ
total
数値
ダウンロードされるファイルの予想サイズ
例
download()
の処理を中断します。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
ダウンロードした更新用ファイルを展開し、アプリを再起動します。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
進捗表示コールバックには、展開処理の進捗状況を示す、次のような JSON オブジェクトが渡されます。
名前
型
解説
count
数値
Zip ファイルを展開して得られた、現在までのファイル数
total
数値
展開予定の更新ファイル数
例
プラグインの状態を確認します。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、次のような内容の JSON オブジェクトが渡されます。
名前
型
解説
running
真偽値
プラグインが処理中の場合、true
を返します。
status
文字列
処理に関する情報が格納されています。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
ダイアログ ( タイトルとメッセージ ) を表示します。
パラメーター ( JSON オブジェクト)
プロパティ
型
解説
title
文字列
ダイアログのタイトル
message
文字列
メッセージ本文
button
JSON オブジェクト
ボタンは、次の 2 つの要素で構成されます。
label
: [ 文字列 ] ボタンのラベル
handler
: ボタンがクリックされたときに呼ばれる関数
例 :
{
label : "OK",
handler : function() { alert("OK is clicked"); }
}
cancel
JSON オブジェクト
キャンセルボタンは、次の 2 つの要素で構成されます。
label
: [ 文字列 ] キャンセルボタンのラベル
handler
: キャンセルボタンがクリックされたときに呼ばれる関数
例 :
{
label : "Close",
handler : function() { alert("Close is clicked"); }
}
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
警告 ( Alert ) ダイアログを閉じます。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
進捗表示 ( Progress ) 用ダイアログを表示します。こちらのダイアログでは、更新の進捗状況が表示されます。
パラメーター ( JSON オブジェクト)
プロパティ
型
解説
title
文字列
ダイアログのタイトル
message
文字列
メッセージ本文
max
数値
カウンターの最大値です。ファイルをダウンロードする場合には、ファイル総数となります。
progress
数値
進捗を示す値です。ファイルをダウンロードする場合には、ダウンロード済みのファイル総数となります。
cancel
JSON オブジェクト
キャンセルボタンは、次の 2 つの要素で構成されます。
label
: [ 文字列 ] キャンセルボタンのラベル
handler
: キャンセルボタンがクリックされたときに呼ばれる関数
例 :
{
label : "Close",
handler : function() { alert("Close is clicked"); }
}
dismiss
コールバック関数
ダイアログを閉じたときに呼ばれる関数です。
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
進捗表示 ( Progress ) 用ダイアログを更新します。
パラメーター ( JSON オブジェクト)
プロパティ
型
解説
progress
数値
進捗を示す値
戻り値 (Promise)
成功時にも引数は渡しません。
失敗時のコールバックはありません。
例
進捗表示 ( Progress ) 用ダイアログを閉じます。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、結果を格納した JSON オブジェクトが渡されます。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
ネットワークの状態 ( Wifi、3G/LTE、接続なし など ) を確認します。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
成功時のコールバックには、次のような内容の JSON オブジェクトが渡されます。
名前
型
解説
network
真偽値
通信事業者のネットワークが利用できる場合には、true
を返します。
wifi
真偽値
WiFi が利用できる場合には、true
を返します。
mobile
真偽値
ネットワーク接続 ( 通信事業者のネットワークまたは WiFi ) を利用できる場合には true
を返します。利用できない場合には、 false
を返します。
失敗時のコールバックには、エラーを示す JSON オブジェクトが渡されます。
例
アプリを強制終了します。
このメソッドは、旧 InAppUpdater
( Cordova 5 向けの v2.0.4 ) との互換性を維持するために提供されているメソッドです。
こちらはクラッシュに相当するので、iOS での使用は推奨しません。Apple 側から申請をリジェクトされる可能性があります。
パラメーター
なし
戻り値 (Promise)
なし
例
更新ファイルのダウンロードとアプリの更新を自動的に行います。
パラメーター ( JSON オブジェクト)
プロパティ
型
解説
connectDelay
数値
サーバー接続を開始するまでの待機時間 ( ミリ秒単位 )
dialogMessages
JSON オブジェクト
アプリの更新時に表示されるダイアログ。次の変数が使用できます。
confirm3G
: [ 文字列 ] 更新ファイルのダウンロード時に、WiFi の代わりに通信事業者のネットワークを使用している場合に表示されるテキストです。
prepare
: [ JSON オブジェクト ] 2 つの変数を格納したオブジェクトです。変数は、 title
と message
です。更新ファイルのダウンロードを開始 ( 準備 ) するときに表示されます。
download
: [ JSON オブジェクト ] 2 つの変数を格納したオブジェクトです。変数は、 title
と message
です。更新ファイルをダウンロードしているときに表示されます。
例 :
{
confirm3G : 'These updates will be downloaded with your mobile data.',
prepare : {
title : 'Preparing to Dowload the Updates',
message : 'Now checking the server version ...'},
download : {
title : 'Dowloading the Updates',
message : 'Now downloading ...'}
}
nextTask
コールバック関数
更新成功時に呼ばれる関数
failTask
コールバック関数
更新失敗時に呼ばれる関数
戻り値 (Promise)
なし
例
Android 9 以降では、http プロトコルでの通信が原則禁止されています。
そのため、アップデートファイルを https
プロトコルで取得するように修正する必要があります。
動作テストなどで http プロトコルでの通信が必要となる場合は、以下のように、config.xml
の widget
タグに andorid 名前空間
設定を追加し、usesCleartextTraffic
設定を追加する必要があります。
カスタムスキームは、Cordova 10以降 および 本プラグインのバージョン 6.1.0以降で設定いただけます。
本プラグインは、iOSの場合、単体でschemeとhostnameを設定することが可能です。(アプリロジック暗号化プラグインとは共通です。)
まず、デフォルトのschemeとhostnameの下記設定を削除します。これが指定されている場合、ビルドエラーとなります。
次にconfig.xml
に以下のようにschemeとhostnameを設定していきます。この例では、schemeをmonacax-app
、hostnameをmonacax.io
としています。
schemeは,小文字で始まる文字列で構成されます。 小文字で始まり,その後に、次の任意の組合せが続く小文字の文字列です。
文字
数字
プラス ("+")
ピリオド (".")
ハイフン ("-")
また、monaca:scheme
と moanca:hostname
を省略 した場合、それぞれ monaca-plugin
と monaca.plugin
になります。
7.1.1
cordova-ios 7.1.0対応
6.2.3
大文字のスキーム、ホスト名を自動で小文字して認識
6.2.2
外部サイトからjsonファイルを取得するときの不具合を修正
6.2.1
プログレスバースタイルの修正
6.2.0
cordova-android10系以降に対応 (cordova-android 9系サポート終了)
6.1.0
CustomSchemeに対応
6.0.0
Cordova10サポート (Cordova9 サポート終了)
このプラグインで必要となるプライバシーマニフェストは以下のようになります。(cordova-ios 7.1.0以上)
マニフェストの記述方法について詳しくは https://ja.docs.monaca.io/release_notes/ios-privacy-manifest#puraibashmanifesutono を参照して下さい。
の処理を中断します。
の処理を中断します。
設定された URL から Zip ファイルをダウンロードします。この値を設定しない場合には、 の値 ( config.xml
内の monaca:updater_DownloadUrl
) が代わりに使用されます。